盆栽の見方、楽しみ方を大宮の老舗、藤樹園の広田 敢太さんに聞く
さいたま市大宮盆栽美術館
さいたま市大宮盆栽美術館があり、世界的な盆栽の聖地、埼玉県さいたま市の大宮の老舗、藤樹園の若き3代目、広田 敢太さんに初心者向けに盆栽の見方の基本、楽しみ方を教えてもらいました。2025年2月3日にヒルナンデスで放送された内容をまとめました。
大宮は世界的に盆栽の町として有名
さいたま市大宮盆栽美術館は現在休館中ですが、3月下旬から再開予定です。大宮は世界的に盆栽の町として有名です。1923年関東大震災で盆栽業者が東京から移り住み、大宮盆栽村ができました。再盛期には約30の盆栽園が集まっていました。今年は開村100周年を迎え、現在でも6つの盆栽園があります。
藤樹園は4年連続リッツカールトン東京で盆栽の展示 3代目の園主は26歳の広田敢太さん
昭和6年(1931年)創業の藤樹園は4年連続リッツカールトン東京で盆栽の展示をしています。3代目の園主は26歳の広田敢太さんです。
盆栽観賞のコツ
下から覗き上げるように見る
盆栽は自然の芸術なので、下から覗き上げるように見るとスケールを感じることができ、盆栽の世界に入りやすくなります。盆栽観賞のコツは、鉢の中に自然の姿をイメージすることです。少し大きめの盆栽、五葉松は推定樹齢が150年です。左から右に強い風が吹いているので、幹も傾いています。これによって強い風になびく姿を表現しています。幹の太さなどの違いで遠近法で大木感を表現しています。
白い幹のものはもともと白い枝がありましたが、枝が長いと目線が逸れてしまうので幹が本質的に良いなと思ったため思い切って切りました。これによってバランスが整えられました。かなり力強い印象です。ちょっともったいない気もしますが、それぞれの魅力があります。
盆栽観賞の基本2点
幹が太くて年月を感じられるものほど高価
盆栽観賞の基本を教えてもらいます。見るべきポイントが2つあります。真柏盆栽は発掘した幹と生きた幹、水吸いを組み合わせたもので、芸術性が高いです。生と死のバランスが魅力です。2つの真柏盆栽で8万円と80万円と10倍の値段の差がありますが、白い部分が大きい方が樹齢100年ほどで80万円です。生きている部分が大きい方が樹齢30年ほどで8万円です。ポイントは幹で、幹が太くて年月を感じられるものほど高価です。下からじっくりと見ると臨場感があります。
枝葉が締まって幹が太く見えるバランスが重要
2つ目のポイントはバランスです。枝葉が締まって幹が太く見えるバランスが重要です。枝があまり広がってしまうと確かにちょっと散らかった印象になります。観察すると見え方も変わってきます。
さいたま市大宮盆栽美術館の所在地など基本情報
所在地 | 埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3 |
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公式サイト | https://www.bonsai-art-museum.jp/ URLはこちら |
アクセス | 東武アーバンパークライン大宮公園駅から徒歩で約10分 |
休館日 | 木曜日ですが祝日の場合は開館しています。年末年始や臨時休館があります。2025年3月20日までは改修のために休館しています。 |
料金 |
大人310円 |
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